変なやつの変なブログ

猫とゲームと何かで塗り固められた何か

卓上スフィンクス

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俺が机でなんやかんやしていると、きまってどこからか猫がやってきてドッカと横になる。
ゲームや読書をしているときは全然構わないのだが、勉強中にノートの上に座られると正直凄く邪魔だ。

無論、猫は俺の不満など露知らず、飲み会帰りのおっさんよろしく「フー、やれやれ」と言いながら寝転がる。ドァーと大きな欠伸をし、股を大きく広げ、そして一言。
「さあ、撫でるがよい」
渋々俺が腹を撫でてやると、猫はゴロゴロと喉を鳴らして目を閉じる。その姿はまさにジャバ・ザ・ハット。美形のジャバ・ザ・ハット。是非600歳以上生きて頂きたい。


猫は一向にその場を離れる気配を見せない。今度はすやすやと寝息をたてはじめた。猫の寝顔はとても愛らしく、見ていて幸せな気分になるのだが、今はそんな悠長なことを言っている場合ではない。俺は机上から猫を引き剥がす作業に取り掛かった。
そっと猫の脇腹に手をかけると、猫は眠ったまま後ろ足で俺の手をゲシゲシと攻撃する。それでも俺が猫を持ち上げようとすると、今度は強く噛みついてくる。猫の噛みつきは以外に痛い。噛まれるたび、俺は思わず手を離してしまう。

やがて俺は諦めた。どうしても猫が退いてくれないからだ。
もしかしたらこれは、神からの《もう勉強などする必要はない》という啓示なのかもしれない。俺はシャープペンシルを机の隅に置き、猫を撫でながらゲームを始めるのであった。あぁ、Minecraftは面白いなぁ。


突然猫が起きあがり、猛ダッシュで部屋を出ていってしまった。理由は分からないが、よくあることだ。
一人部屋に残された俺は、猫が去り、抜け毛が散らばったノートを見た。これで心置きなく勉強ができる。さあ、ゲームを止め、シャープペンシルを手に取り、勉強するんだ。勉強をするぞ。勉強をするぞ。勉強を………。

あぁ、Minecraftは面白いなぁ。