変なやつの変なブログ

猫とゲームと何かで塗り固められた何か

何かが来る

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近所のスーパーに、近々名探偵のコナンくんがやって来るらしい。
生のコナンくんはアニメや漫画で見るよりも迫力のある図体をしている。大の大人とほぼ変わらない身長、ポマードかなにかでガッチガチに固めた髪、巨大な顔、顔と比べて妙にスラリとした体つき、見えない首。それでもってプロフィールは「小学一年生」ときた。無理がありすぎる。50歳のオバサンが20歳と偽ってグラビア撮影をするようなものだ (気になる方は『名探偵コナン 着ぐるみ』で検索してみて下さい)。

なぜ人間を着ぐるみにするのか理解に苦しむ。ドラえもんを着ぐるみにするのはまだ分かるが、のび太くんを着ぐるみにするのは間違っていると思う。
のび太くんは小学四年生 (場合によっては五年生) だが、のび太くんの着ぐるみはリアルコナンくんと同様、身長と顔が異常に大きい。はっきり言って怖い。
しかし、ピュアな心を持つ少年少女達は喜んでのび太くんの着ぐるみに飛び付いていく。中におっさんか何かがいるとは露知らず。俺はそんな光景を目の当たりにするとなんとも言えない気持ちになる。

まあドラえもんはいい。ピュアな子供向けのコンテンツだし。しかし、名探偵コナンはどうだろう。毎週毎週人が一人は死ぬ漫画 (アニメ) だ。ピュアな子供向けのコンテンツでないのは誰でも分かる。
そんな、ピュアな子供向けでない作品に登場するキャラクターの着ぐるみを作るというのは矛盾した行為ではないかと俺は思う。中学生になって名探偵コナンを読み始め、少しばかり大人に近づいた少年が、近所のスーパーにやって来たコナンくんと写真撮影したいと思うか? 思わないだろう。その「江戸川コナン」を自称するそいつは「江戸川コナン」ではなく「おっさんか何か」なのだから。

ピュアな心を持ち、着ぐるみのキャラクターを本物と信じこむことのできる子供にファンはいない。ファンとなる中高生は、着ぐるみのキャラクターがおっさんか何かであることを知っている。
つまり、近所のスーパーにコナンくんがやって来ることを望んでいる人間はほぼ皆無なのだ!…………と真剣に考えてみたが、考えたところで世界が変化するわけでもないし、そもそも俺は名探偵コナンのファンじゃないし、なんでこんなことを真剣に考えてしまったのかも分からないから、全部春の陽気のせいにしてさっさと寝ることにしよう。

名探偵コナン 86 DVD付き限定版

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