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変なやつの変なブログ

猫とゲームと何かで塗り固められた何か

共食い

サイボクハム (埼玉種畜牧場) に行った。
母が突然「サイボクハムに行って豚カツを食べたい」と言い出し、突然家族で行くことになった。そのとき俺は『サイボクハム』などという場所を全く知らなかった。花畑牧場みたいなところなのだろうか、と思い母に訊いてみた。

母曰く「豚を眺めながら豚肉を食えるところ」らしい。ヤバいところだぜ。


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サイボクハムに入って一番最初に目が入ったのは、この見るからにヤバいマップだ。
全体マップに描かれた豚が抱えているのは紛れもなくソーセージ。豚の腸に肉を詰めるという、同種なら想像しただけで吐き気のする料理だ。そんなおぞましいモノを両手で、しかも笑顔で持てるだなんてなかなかヤバい豚だ。……まさか、君はそれを食べるつもりなのか?
完全肉食の豚でさえ聞いたことがないのに、カニバリズムとは驚いた。

一応、場内には生きている豚がいる。敷地の一角に設けられた小さなスペースに三匹の豚がいた。もそもそと雑草を咀嚼している豚 (ピンク) と、日陰で横になっている豚 (黒) と、同様に日陰で寝ている豚 (茶色) の三匹だ。
母が言った通り「豚を眺めながら豚肉を食う」ことはまあできるが、いい気はしないし、何より豚の周辺が臭いから食えたもんじゃない。そもそもここの趣旨は「豚の目の前で豚を食う」ことではない。「豚を食う」ことだけだ。がっかりしてはいけない。


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気がつくと、俺は豚カツではなく焼き肉を食っていた。
肉はなかなか柔らかくて旨かった。締めに焼きそばを食った。使わなかった紙ナプキンで巨大折り鶴を作った。


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豚カツは近くの温泉施設で食うことができた。こちらもなかなか旨かった。
先ほどの焼き肉で既に満腹状態だった父は、豚カツにあわせてヒレカツを軽く平らげた俺と母に驚愕していた。


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スーパーのように普通に肉を売っているところがあった。試食コーナーがそれなりに充実していた。
ブラブラと歩いていると、一際大きな声で宣伝をしている店員のおばちゃんが目に入った。
「SGPスーパーゴールデンポーク!キメが細かくて甘味がある!最高級の肉です!これ以上最高の肉ないです!」と、 何やらムキになって大声を張り上げている。その甲高い声と何度も繰り返されるフレーズがとても面白く、思わず吹き出してしまった。
父は必死に笑いを堪えながら彼女の音声をスマホで録音していた。なにやってんだこのおっさんは。


豚カツを食うという目標を達成した我々は、車に乗り込んで帰宅した。父がスマホを車のスピーカーに繋げ、さっき録音した音声を大音量で流して大笑いしていた。
本当になにやってんだこのおっさんは。


サイボク

食べログサイボク